オドルアホウ

平井堅が「ノンフィクション」を歌うときに花束を持っている理由

はいさーーーい!!

脱サラブロガー、おくそんです。

 

okuson

歌ってあれですよね・・・

聴いた時の自分の状況で、すごく心に響いたり大事な曲になったりしますよね。

 

先日、もう年々振りかわかりませんがCDを買いました。

私がモー娘オタクだった中学時代はさておき、今やyoutubeでもある程度音楽は聴けるし買わなくてもTSUTAYAに行ってレンタルしてitunesに入れてしまえばどこでも聴くことが出来ます。

そんな時代でも買ってしまったCD。

 

アルバムなのですが、単純にそのアルバムに収録されている曲に強い思い入れがあったからってだけなんです。

 

 

平井堅 歌バカ2

 

 

 

しかもMV付きの初回限定版を購入。

ソコソコの金額でしたが、楽天のポイントがかなり貯まっていたのでここぞとばかりに買ってしまいました。

 

「ノンフィクション」という曲

最初に書いたように、歌って聴いた時の自分の状況でかなり印象が変わったり忘れられないものになったりしますよね??

 

私にとって、恐らく生涯忘れられない歌になったのがこの曲です。

まぁ本当にタイミングと言うか何と言うか・・・。

 

「小さな巨人」というドラマが少し前に放送されていましたが、そのドラマの主題歌として使用されていたのがこの曲でした。私は結構このドラマにハマっていて録画もしてよく見ていました。

ある日曜日に実家に帰った時もドラマを見てから帰りましたが、どうやら父もこのドラマが好きだったらしく闘病中の重たい体を動かして一緒にドラマを見ました。

 

その後父の容体は悪化し、最終回を見ることなく父はこの世を去りました。

 

そんな精神状況もあって、最終回まで見ていた私でしたが正直内容をイマイチ覚えていません。まぁ確かにお酒を飲みながら見ていましたが、それ以上になんだか内容が頭に入ってこないような状態でした。

そんな中、主題歌だけは圧倒的に私の中に入ってきました。

 

だってねぇ・・・歌詞が・・・(;’∀’)

 

わかるでしょう??

 

そんな状況の人がこんな歌詞を聴いたら頭に残ること位。

 

「ノンフィクション」歌詞

描いた夢は叶わないことの方が多い

秀でた人を羨んでは自分が嫌になる

引用:平井堅「ノンフィクション」の歌詞より

歌いだしからこれですよ( ゚Д゚)

父のこともそうですが、自分で決めた選択とは言え「無職」になった自分にとっても刺さる歌詞です。しかも私は何と言うか、他人を羨む気持ちが強い人間なので仕事でもブログでもつい人と比べて気落ちすることが度々あります。

なにクソ!!となる時もありますが、きっと聴いた時の自分の状況がそうでは無かったのでしょう。

それに事実として、夢を叶えることができる人間はきっとごく僅かだ。

 

惰性で観てたテレビを消すみたいに

生きることを時々辞めたくなる

人生は苦痛ですか?
成功が全てですか?

引用:平井堅「ノンフィクション」の歌詞より

 

最初のサビにもあたるこの歌詞ですが、もうこの歌詞が頭から離れません。

父の人生は「苦痛」だったのでしょうか??

今思えば人生の三分の一近くを癌と戦っていた父の人生は苦痛だったのか?それともそうでは無かったのか。

 

今ではそれを聞くことも出来ませんが、子供二人を育て上げ息子から尊敬されるほどの父親だったあなたの人生が「苦痛」であってほしくないとただただ願うばかりです。

 

なぜ父なのか??

 

気を抜くとふと考えてしまいます。

 

街を歩けばこんなにも父と同世代の人がいて、先日行った飲食店では隣のテーブルの家族が楽しそうに定年祝いをして、「東京オリンピックのボランティアをしたい」と今後の目標まで語っていた。

 

正解だよ。

 

サラリーマンとしてガッツリ働いて、高い年金も払い続けてきたんだから定年後は好きな事しようよ。それが正解だよ。

でも今の私はまだ他人の正解を聞くと憂鬱になる。羨ましいから。

 

遊ぶことが好きだった父は国内ではあるが家族旅行によく連れて行ってくれた。スキーも、キャンプも、山登りもした。私等子供にしてくれたように、今度は孫とも遊ぶことが出来たはず。

 

でも私よりそれを望んでいたのは父なのかもしれないよね。



 

何のため生きれますか?

誰のため生きれますか?

僕はあなたにあなたにただ、会いたいだけ

人生を恨みますか?

悲しみは嫌いですか?

引用:平井堅「ノンフィクション」の歌詞より

 

息子からすると、幼少期はさておき父は家族のために生きた人のように感じます。具体的にどうだったか上手く説明できませんが、息子がそう思っているならそうなんじゃないかと思います。

個人で楽しむ趣味より家族で楽しめることを優先していた父。

唯一すぐ思い浮かぶやめてほしかった事は、仕事から帰ってくると野球を観ること位かな(;’∀’)

野球に興味のない子供にはしんどいよ・・・。

 

癌の闘病生活は本当にしんどかったと思う。抗がん剤治療は特にだ。

それでも最後、在宅医療を選択し母の頑張りがあり「幸せ」という言葉を残して去った父はきっと人生を恨んではいないだろう。

悲しみは嫌いです。

でも悲しみがないと何が楽しいのか、幸せなのかもわからないし。いつかは誰にでも大切な人との別れは訪れるものですよね??

 

この曲を聴くたびに、そんなことを考えさせられるようになってしまいました( ;∀;)

 

 

「ノンフィクション」は亡き友人への思いをつづった曲

私は観ていなかったのですが、Mステに出演された時に本人がこの曲について説明されていたそうです。

以前から音楽番組でこの曲を歌うときに【絶対に花束を持っている】ことが気になってはいたのですが、この話を聴いて納得しました。

 

本人が花束を持っている理由までは述べてはいませんが、私には歌とセットで届けたい思いを花束に込めているような気がします。MVにも花束を持って出てくるのですが、まるでお墓参りのようにも感じます。

まぁあくまで私の想像ですが( ;∀;)

 

結局のところドラマと歌と父の死が重なって、私にとって忘れられない曲の一つが平井堅の「ノンフィクション」になったということは確かです。

 

この曲に落ち込まされたり、励まされたりしていますが、そういう曲があるだけで少し救われた気持ちになる今日この頃です。

 

ただ、やっぱ会いたいよね。